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沈黙の病 歯周病
歯磨きで落としきれなかった歯垢が原因でおこる歯周病は、早く気づいて治療を受けないと、歯を失うおそれのある病気です。
(1)歯と口の2大疾患
虫歯  虫歯は歯の病気
1.歯垢(プラーク)がつくられる。
2.プラークにいる細菌が酸をつくる。
3.酸によって、歯に穴があく。
歯周病  歯周病(歯肉炎と歯周炎の総称)は歯ぐきの病気
1.歯周ポケットにいるプラークの中の歯周病菌が毒素をつくる。
2.毒素で歯肉が炎症をおこす。歯肉が赤く腫れる。軽い刺激でも出血する。
3.歯根膜や歯槽骨が破壊される。歯肉が退縮して歯がグラつき、血や膿が出て、口臭も強くなる。

(2)子どもは歯周病にならないの?
・歯周病は大人だけの病気ではない。
・小学生の半数近くが歯周病にかかっている。
・20代では約70% が歯周病になっている。
・虫歯も歯周病も生活習慣病のひとつなので、生活習慣の工夫で予防することができる。
・子どものうちから正しいオーラルケアが大切。

(3)歯周病と全身疾患の関係
歯周病がひどくなると、菌が全身に回り、全身疾患を引きおこす可能性がある。
【肺炎】 食物と一緒に菌が気管に入る
【低体重児出産・早産】歯周病は子宮を収縮させる
【糖尿病】糖尿病は歯周病を悪化させる
【骨粗鬆症】
【心臓病】歯周病は血栓をつくりやすい
【喫煙】たばこと歯周病 喫煙は歯周病を悪化させる

(4)歯の磨き方
・自分の口の状態に関心を持ち、「食べたら磨く」を習慣づける。
基本の磨き方に工夫とコツを取り入れる。
【基本】
1.毛先は、歯と歯肉の境目、歯と歯の間に直角に当てる。
2.力加減は、毛先が広がらない軽い力で。
3.1~2 歯ずつ、小刻みに動かして磨く。
【工夫】
1.歯周病予防には、歯と歯肉の境目に45度の角度で歯ブラシを当てて磨く。
2.凹凸部分は、歯1本1本に歯ブラシを縦に当てて磨く。
【コツ】
1.歯の裏側、表側、かみ合わせ面の3面を磨く。
2.順番を決めて磨き残しをなくす。
・子どものうちは磨いた後、保護者がチェックして、不十分なところを磨く。

(5)歯ブラシはいつ換えればいいの?
・歯ブラシは、長期間使っていると、汚れを落とせなくなる。
・交換は、約1ヶ月に1回が望ましい。

(6)歯磨き剤に入っているフッ素(フッ化物)の働き
・フッ素は、虫歯予防に重要な役割をするもの。
【細菌の酸産生抑制】プラークの中の虫歯菌を弱めて、酸がつくられるのを抑える。
【歯質強化】酸に溶けにくい歯をつくる。
【再石灰化を促進】歯から溶け出したカルシウムなどを、再び歯に戻す。
・歯磨き剤のほか、歯科で処方されるフッ素入りの洗口剤、直接歯へ塗る方法などで、フッ素を利用できる。

(7)プラークをとる道具
デンタルフロス
・だれでも使える基本的なもの
前後に動かしながら、隣同士の両方の歯の表面を上下にこする
使い方
・40cmぐらいに切り、両手の中指に2~3回、巻き付ける。
・歯と歯の間に小さく動かしながら、やさしく入れる。
・歯の側面をこすりながら上下にこする。