h_posa0058
h_posa0058b
h_posa0058c
h_posa0058d
(1)補助犬の種類
・補助犬とは、特別な訓練を受けて人間を助ける犬たちの総称。
・国の法律で定められた補助犬は、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類。
「盲導犬」目に障害のある人の歩行を助ける
「介助犬」車いす利用者を助けて、ものを取ってくる
「聴導犬」耳に障害のある人に音や音源を知らせる
(2)補助犬の適性
・補助犬全般に共通して言えるのは、人と行動することを楽しみ、必要とされることに喜びを感じ、おとなしく、落ち着きがある犬。
「盲導犬(大型犬)」順応性があり、においに気を取られない
「介助犬(大型犬)」ボール遊びが好き。介助犬の仕事は遊びの延長
「聴導犬(小型犬)」音に敏感。音に興味のない犬は向かない
(3)補助犬のできること
・生活環境によって、補助犬に求められる役割は変わるため、基本訓練後は、ユーザーにあわせた訓練をおこなう。
「盲導犬」
段差で止まる/交差点で止まる/指示された方向へ進む/ドアや椅子へ誘導する/道路の端を一定の速度でまっすぐ歩く/障害物を避ける
ユーザーはハーネスを通じ盲導犬の 動きを感じて、周囲の様子を知ることができる。
目的地までの案内はしない。
※犬には信号機の色は判別できない。信号機などは音などでユーザーが判断する。
「介助犬」
ドアの開閉
・落としたものを拾う
・指示したものを持ってくる
・冷蔵庫から飲み物を持ってくる
・履き物を脱がせる
・緊急呼び出し紐を引く(携帯電話を持ってくる)
「聴導犬」
・メールの着信音を知らせる
・警報器の音を知らせる
・赤ちゃんの泣き声を知らせる
・玄関チャイムの音を知らせる
・目覚まし時計の音を知らせる
・ノックの音を知らせる
・キッチンタイマーの音を知らせる
(4)補助犬になれなかったらどうなるの?
・訓練を経て補助犬としてデビューできる犬は、3割程度。
・残りの約7割はペットとして一般の家庭で暮らす。
(5)補助犬と一緒に行けるのはどんなところ?
・補助犬法では、公共施設や公共交通機関、不特定多数の人が利用する商業施設や飲食店、病院、ホテルなどの受け入れが義務づけられてる。
・補助犬と一緒に利用できる施設には、「welcome! ほじょ犬」と書いてあるステッカーを入口に掲示している場合もある。
・ユーザーには、清潔に保つなど、補助犬の適切な管理が義務づけられている。
・補助犬は、狂犬病などの予防接種も定期的に受けているため、多くの人が集まる場所への同伴にも問題がない。
(6)補助犬は寿命が短い?
・補助犬は、仕事が大変と思われているため、寿命が短いと誤解されがち。
・定期健診や健康管理をしっかりおこなっているので、一般のペットと寿命は変わらない。
・実質的な仕事時間は長くない。
〈補助犬のお仕事時間〉
「盲導犬」ユーザーの歩行時の仕事なので、実質的には通勤時間プラスα程度。
「介助犬」ユーザーから指示があったときに働くので、1日数回程度。
「聴導犬」ユーザーに知らせるべき音が鳴ったときに働くので、1日数回程度。
仕事以外の時間は一般のペットの犬と同じように遊んだり、寝たりしている。
大型犬も小型犬も引退は10歳。
引退後は引退犬を支えるボランティアの元で余生を送るが、ユーザーが引き続き飼ったり、子犬のときに育ててくれたボランティアの元で過ごすケースもある。
(7)補助犬の一生(盲導犬の場合)
Step1.誕生 生後2ヶ月まで母犬、兄弟姉妹と過ごす。
Step2.2ヵ月~1 歳ボランティアの家族の元で育てられる。
Step3.訓練スタート 働くうえで必要な「基本訓練」「誘導訓練」を受ける。
Step4.進路決定 テストで性格や訓練の成果をチェック。
Step5.ユーザーとの共同訓練 テストに合格した犬は生涯のパートナーとなるユーザーとの共同訓練へ。ユーザーと合宿生活で一緒に歩く練習をする。
Step6.盲導犬デビュー 共同訓練終了後、ユーザーと帰宅。お互いの関係を育てていく。
Step7.引退 ペットとして余生を送る。
(8)補助犬を連れた人に会ったら?
補助犬は、身分を表すものを身につけているので一目でわかる。
[注意点]
呼んだり、勝手に触ったり、じっと見たりしない。
食べ物や水を与えない。
困っているようなときは声をかける。
補助犬を連れていても、人の助けが必要な場面はあるので、必要とされたときは手助けをする。
[盲導犬ユーザーへの注意点]
誘導するときは、抱えたり、押したり、衣服、腕、白杖、ハーネスをつかんではいけない。
(8)補助犬にかかわるボランティア
1.繁殖犬を飼育するボランティア
補助犬に向いた性格の親犬と暮らして、補助犬候補となる子犬の繁殖を支える。
2.子犬を育てるボランティア
生後2ヵ月~1 年のやんちゃ盛りの子犬に愛情を注いで、人間が大好きになるように育てる。
3.訓練を支えるボランティア
訓練施設に戻ってきた補助犬候補たちのお世話、犬舎の掃除、犬たちの散歩や手入れ、えさやりなど。
4.補助犬になれなかった犬の飼育ボランティア
訓練途中で「補助犬に向いていない」と判断された犬を引き取って一緒に暮らす。
5.リタイア後を支えるボランティア
引退した補助犬を引き取り、ペットとして飼う。
6.ほかの方法で応援したい
えさ代をはじめ、健康管理や訓練のための資金を支援するボランティアもある。
1頭の補助犬の育成にかかる費用は300万円以上。募金や寄付も大切なボランティアのひとつ。